「B層マーケティング」
この言葉を聞かれたことがない方もあろう。
ワシが特に最近のマスコミと、それを操る政治に対して腹立たしいのは、この国民を小バカにしたような「B層マーケティング」を駆使して、みんなの「考える能力」をスポイルしているからなのだ。
「B層マーケティング」とは、特に小泉―竹中時代に頻繁に取り上げられて(企画会社有限会社スリード)、小泉純一郎は当時の民衆の支持をより強固なものとした、ということは今や「政治マーケティング」では常識中の常識となった。
小泉選挙の時には、この「B層」に対する戦略が広報戦略の企画書の冒頭にあったという。(ブッシュ大統領とキャッチボールしたりも計算済みだ)
この「B層」というのは、日ごろ政治には関心があまりなく、耳に聞こえの良い話を誇張されたり、大衆的なパフォーマンスをされると親近感を覚えて支持してしまう、という層のことを言うのだ。
これらの人は、政治家のスピーカーと化した大部分のテレビに出てくるような評論家や、それを意図して番組テーマを企画する番組、そして(冷静に読むと歴然としている)意図を持った新聞社によって連日垂れ流すことによって、特にB層を洗脳していく。(B層には新聞の影響力は少ないが)
なによりもB層はワイドショー的なオモシロさを容易に享受してしまう傾向がある。そして、マスコミはそれらの人に「世論調査」なるものを実施して、「国民の見解」なるものを大本営発表して「政治の結果」に帰結させるのである。これが現在の日本の政治の(哀しいけれど)間違いのない現実になっている。
B層マーケティングとは、「具体的に、難しいことはよくわからないけど、なんかこの人なら信用できそう」とか、「そうよ、そうよ、この人が言うとおりで(具体的にはわからないけど)だんだん腹が立ってきた」という人たちだから、テレビの影響力が抜群に大きい。
だから、各政党はテレビに露出する政治家を良く考えて選び、彼らの発言と支持率をいつもチェックしているという、要するに「後ろから糸を引いている」状態においている。
権力者がそれらの低品質のマスコミ(テレビ・新聞)に影響力を与えてB層を中心に国民世論に影響を与える。しかし、「饅頭」がなくてはマスコミも動かない。それの出所がいわゆる「官房機密費」であることは、世に出回っている今や常識の範疇に入りつつある日常の出来事だ。
おかしな意見もそちらが多数になれば、おかしくない方が異常となる。
「甲府の鳥のもつ煮」が有名になって、信玄公も喜ばれておられるぞよ。
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