このカードは、禅タロットでいう
「ブレイクスルー」(突破)のカードだ。
ワシらは時として行き詰ることを感じる。
行き詰るは、「息詰まる」に通じるのだ。
そこで一番恐ろしいことは、自分のエネルギーが思考に吸い取られ、自分らしいエネルギーを失くしていくことにほかならん。
もののルールとして、落ち込んだら(ブレイクダウン)、その次に起こすべきは突破(ブレイクスルー)することだと禅タロットではその流れを気づきとして与えてくれる。
心理カウンセラーや友人に悩みを打ち明けても、「つぎを当てて」くれるしかない。あちこちにつぎを当ててくれたとしても、あなたにパワーは取り戻せないのだ。
ワシらの禅タロットは、その気づきをパワーに変える。
「あなたの混沌(カオス)は太古の昔からあるひじょうに古いものだ——多くの、多くの生にわたって、あなたは混沌としていた。それには厚みがあり、濃密だ。それ自体がほとんどひとつの宇宙。だから、あなたが自分の小さな許容力でその中に入って行くと、もちろん、危険なことになる。だが、この危険に直面せずに統合された人など、これまでひとりもいなかった。」(OSHO )
挫折と苦しみと落ち込みは、太古の昔からすべての人間が体験し続けるカオス(混沌)なのだ。それは、濃密であり厚みと生なるものの歴史がある。小さなワシらがどれだけ立ち向かおうとしても、その器では刃向かえない。
その反対の考え方に、禅タロットでは「全一ぜんいつ」(HOLE)という素晴らしい考え方があるのだけれど、それはまた次の機会に譲ろうな。
自分を実は苦しめている、縛っている重荷と制限を放り出さねばならん。
そのためには、なんでもいいから(後でそれが失敗だと思ったとしても)、とにかく何かしなくては自分自身のパワーは取り戻せないのだとこのタロットは教えてくれるのよ。
「もしなにもしなければ、おまえの生のエネルギーそのものを窒息させ、使えなくしてしまうぞ、と脅されるのです。」
そして、あなたはこの「突破」(ブレイクスルー)によって生にもたらされるバイタリティーとパワーに驚くことでしょうと示してくれるのだ。
落ち込みを解消するのではなく、自分自身によるエネルギーによって破壊して突破するために行動をまず起こさんといかんようだ。辛いかもしれんが順番はそうだ。
この赤いカードは、力と決断のエネルギーを突破した後に取り戻すことを約束している。
もてる(少ないかもしれない)エネルギーを、そこ(突破)に集中していかなければならんのだろう。
「夜明けは遠くない。だが、夜明けに行き着く前に、あなたは暗い夜を通り抜けなければならない。そして、夜明けが近づいてくるにつれ、夜はますます暗くなる。」
Osho Walking in Zen, Sitting in Zen Chapter 1
ごらんよ空の鳥。この先を憂うこともなく、明日の糧を心配することもなく、
ただただ羽根を広げて大きく舞うだけだ。 (スリランカにて)
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